わかめの乾燥場

シャニマスとか

BIPOLAR@高松 感想

はじめに

こんにちは。わかめです。

今回はキタニタツヤのライブツアーBIPOLARの二カ所目、高松ライブに行った感想を書いていきます。

*注意*

ライブ内容に触れるため、当然何の曲やったかを書くことになりますため、適宜自衛してください。

ライブの感想編

本編です。印象的なところを書きます

  • 振り子の上で
    デカイ声が出ました。僕はこの曲はアルバム最後の「よろこびのうた」と関連が深いため、ライブの最後にやるものだと思っていたので、イントロ聞いてマジでビビりました。えっ?えっ?ってなってたけど、ファルセットも綺麗に聞けてよかったです。「あるいは僕と君のように」からの盛り上がりがエグ過ぎて泣いてました。
  • PINK
    言うまでもなく最高。ちはると対になるこの曲はアップテンポな割に歌詞が意外と退廃的で面白いんですが、ライブでやるとやはり映えます。記憶ぶっ飛んでなかったので、細かく見ていきます。
    まず、イントロ直後のの"pink"。マジでよかったですね。イントロで曲はわかってるんですが、低音で曲名を言われるだけで勝てないことを理解らされます。一番の「散らばった愛の吸い殻に舌打ち」で舌打ちするのもめちゃめちゃよかったです。あれ周り全然反応してなかったけど、いいと思ってるの僕だけ?サビ前のクラップも楽しかったです。やってる人少なかったからか最初の8拍はマジで音なってなくて気持ちよかったですね。サビは、それはもう大はしゃぎしました。乗りやすいテンポですし、クラップでバネを巻くようにジリジリと気持ちを高めていって、サビで爆発させるのはやめられないと思います。2番のクラップは流石にみんなやってて、いいねえになってました。キタニが言ってたように、マジでベースかっこいいんですよね。この曲は視聴会から強いのが分かっていたので、聞けて良かったです。
    追記(2022年5月25日):歌詞が公開されて、さらにMVも公開されていたので追記します。この曲、思ったよりかなり気持ち悪くて凄くいいですね。巨大なものが怖いってことや、均整の取れたものが怖いっていう原初的な恐怖から、桜の不気味さを表現するに至ったらしいです。

    *1

    何と言ってもその不気味さの表現。桜の美しさを表現する曲は数あれど、"神の手はにじむピンク 無数の種子で天を撫でる フラクタルが飲み込む春"なんて表現した詩歌はとても珍しいことでしょう。
    一番の歌詞は割と桜を外から見ている気がしますが、二番ではその美しさに魅了され、桜の下に来てしまった感がありますね。
    特にらしさを感じるのは先ほどの神の手の下りですが、"夏の灯の羽虫たち 美しさの糧になりたいみたい"もかなりひねくれてて好きです。これがちはると対になる曲だと考えると余計に面白くなっちゃいますね。そんなことある?
    追記(2022年5月31日):「あの樹の下にはXXXが埋まっている!」は、梶井基次郎の「桜の樹の下には」の最初の一文、「桜の樹の下には屍体が埋まっている!」から来ているみたいですね。MVで出てくるウスバカゲロウは、ご存知短命で、「長い蛇足の今」を生きている僕らと、「石油を流したような光彩」(=美しさ)に身をささげているウスバカゲロウとの対比で、ラストのサビも「桜の樹の下には」を読めば割とすんなり理解できる気がします。割と作品読んだら見え方も違ってきたので、この辺は読んだ方がいいかもしれないですね。
  • 聖者の行進
    強曲2。1はpinkです。この二曲連続するのやば過ぎて草生えてました。聖者の行進の好きなポイントは、ラスサビと1番サビ・落ちサビのドラムが異なる(表現がわからん、聞いてみてください)ことなんですよね。サビ前までは速めなんですが、サビになると一転遅くなり、サビが終わるとまた速くなる、という構成をしていて、それが落ちサビ終了後のラストのサビで戻るんですよね。単純なトリックかもしれませんが、とんでもなく好きで、ライブだと特にドラムの音が強いので常に負けます。ちなみに、ライブの聖者の行進のサビのドラムとCD音源のそれは若干異なり、後者は4拍4拍で異なるんですが、前者は二つが同じです。ライブの時はわかりやすいようにしてるんですかねぇ。もうひとつ好きなところがあって、「熱狂もたらす 僕らのマーチングバンド」後の間奏がマジでかっこいいです。バンドメンバーがみんな暴れるのですごくすごく気持ち良くなっちゃいますね。確かこの曲あたりで、はしゃいでぴょんぴょんして手振ってたらキタニが中央に向かって指さしてて、今指さされた!?ってドキドキしてました。
  • Cinnamon
    イントロが特殊だったので気がつくまでに時間がかかりました。キタニさんがいつものようにギターで参加していました。妙に印象的だったのが、2番のどっかの歌詞でめちゃめちゃ色っぽく歌ってたんですよねぇ……。
  • Sad Girl
    まさかこの曲が聞けるとは思っていませんでした。個人的な話ですが、現地で聞いたことのない曲だったのでまずそこが嬉しかったです。デマゴーグを買うまでは、Sad Girlは一年通して一番聞いた曲になるくらい好きだったのですごくすごく良かったです。この曲の特徴は、強烈な歌詞もそうなんですが、二番がサビ以外全て英語となっている点ですね。キタニタツヤの楽曲だとかなりそれ珍しい*2ので、東大発の英語の発音、聞かせてもらおっか?って感じになってました。めちゃくちゃ良かったです。
  • クラブ・アンリアリティ
    ライブ定番曲*3ですね。コロナ前ではCメロの「ラララ」でコールしてたとかなんとか。いいなあ。ですが、コールがなくてもすごく楽しい曲です。サビは文字通り極彩色のライトで照らされ、ミラーボールがある会場では会場全体がピッカピカになります。みんな手上げて振るので全体との一体感が感じられて、まさにクラブ・アンリアリティで踊ってるような気分になります。
  • Ghost!?(BMJ ver.)
    最強。この曲が流れたせいで、この付近の曲の順番が吹っ飛びました。本家はオシャなピアノから始まりますが、こっちのアレンジバージョンはオシャなドラムから1・2・3・4のカウントが入って始まるので、いずれもわかりやすいです。僕はこの曲が本当に大好きで、イントロの時点で飛び上がってました。この曲が強いと思う理由は色々あるんですが、一つあるのはキタニ名義の曲ではかなり速い部類で、サビの突き抜けるような疾走感*4がすごく気持ちいいところですね。歌詞は、夢の中で楽しんでたのに現実から来たお化けに連れ戻されちゃう、みたいなことを言ってるんですが、個人的にライブも同じだなあとか思っています。
  • トリガーハッピー
    個人的に一番化けたのこの曲ですね。曲も良いんですが、MVの方が強烈な印象があり、どうしても曲単体の印象が薄かったんですが、ドラムがえぐかったのと、ちょうど良すぎるテンポなんですよね。確かこの曲はサビ前とサビ以外はクラップが入るっぽいんですが、逆張って一生跳ねてました。全体との調和を乱してこそ気持ちいいので。嘘です。現地で初めて聞く曲なのでキタニがどういうふうに歌ってるのか見てました。特に、「たかが10グラム弱の鉛ひとつで弾け飛ぶような泥人形のせいで」っていうところが好きですね。表現もかなり乱暴ですし、やはり撃つ場所は頭なんだな、っていう手の振りだったので予想も当たってて全部嬉しかったです。やってくれてありがとうございます。また聞きたいなあ……
  • タナトフォビア
    これ聞いたのは現地初でした。キタニの単体のライブでは初披露だと思います。サビ以外は基本ラップ調となっており、結構変わった曲です。あと常に*5クラップが入ります。これは流石に入れました。クラップ、やっぱやると気持ちいいんですよね。声出しライブ解禁されたら、クラップよりもっと気持ちいいと考えると頭おかしくなっちゃいそうですね……
  • ラストMC
    デマゴーグでは一人でも生きていけると言っていましたが、最近は他者の存在があってようやく自分という存在が確立できるということがわかり、次の曲ではそれを歌詞にしたとのことで次の曲が始まりました。確かにそうなんですよね。ちなみに、ここでは好きな人だけではなく嫌いな人についても言及していました。ここのMCはうんうん……って頷きながら聞いてました。
  • プラネテス
    これ絶対プラネテスだろって思ったらプラネテスでした。当たり前ですよね。「繋がり合うことを恐れずにいられたら」、だいぶデマゴーグと逆のこと*6をいっていて印象的でした。
  • (アンコール MC)
    アンコールは、元々コンセプトに入れていないらしいです。というのも、BIPOLARはコンセプトのあるライブで、アンコールありきでセトリを組むと万が一アンコールがなかった時はセトリが完成しないから、みたいなことをおっしゃっていました。アンコールありきでセトリが組まれると、僕もちょっともにょっちゃうので、わかるわかるって首を縦に振ってました。
  • 悪魔の踊り方
    狂っちまえ惨めな姿で、ってことで、狂いました。MCでも、「アンコールではライブコンセプトから外れている曲をやる、これをやって楽しく終わろう」みたいなことを言ってて、ってことは悪魔の踊り方だな!ってワクワクしてました。いや〜〜〜〜楽しかった、結構後半しんみりしてて温度差ヤバそげですが、そのしんみりな雰囲気を破壊するくらい普通に曲単体で強いのでめちゃめちゃ楽しかったです。赤いライトも狂気を湛えていて、最後のドラムソロからの流れも中々に狂ってました。毎回やってほしいですねこの曲……

聞き込んで行ったライブだからか、マジで全ての曲が楽しかったですが、特にトリガーハッピーのサビ前の静寂で足溜めて跳んだり、pinkで誰もクラップ入れてない時にクラップ入れたりするのはマジで気持ちよかったです。全部こういうのでいい。

隣の人も結構派手に動く人で、楽しかったです。聖者の行進とかpinkを聞いている様子から、東京公演よりかは落ち着いた印象を受けていたので、周りに少しでも楽しげな人がいるとこっちまで楽しくなってしまってアドですね……

高松まで行って楽しくなかったらどうしようって感じですが、完全に杞憂でしたね。楽しかったです。個人的にうどんもおいしかったからまた行ってみたいですね、高松。

 

*1:キタニタツヤが語る、ポップスへの意識がもたらす変化 二面性を捉えることで広がった音楽表現 - Real Sound|リアルサウンド

*2:トリガーハッピーはサビだけ英語なので、ちょうど逆ですね。

*3:https://music.fanplus.co.jp/special/201909142090d8e71 :「曲を知らない人でも~」

*4:元のGhost!?は最後以外高速スウィングジャズをイメージして作曲されているらしいです。

*5:赤子さえ時間がない、だけ入れないかな?個人的にはどろりどろりとかも入れたくない

*6:『「度し難い孤独を 痛みを分かちあって生きてゆこう」とか 吐き気がするような嘘に騙された先には』とか、繋がり合うことを恐れていますが、デマゴーグ後のコラボ4曲やアニメOP、BLEACH展、ドラマタイアップなど人と関わる経験を経て、考えが変わったんでしょうか。